安部公房の人間そっくりの感想やおすすめしたい理由を紹介!代表作品についても

みなさん、こんにちは!

毎週本屋に通っているCHAPIです。

みなさんは安部公房さんの『人間そっくり』という作品を読んだことはありますか?

独特な世界観で進められる物語に気づいたらページをめくる手が止まらなくなっているという、なんとも不思議な小説です。

設定自体はシンプルなのに、

そんな読み始めたら最後まで一気に読みたくなってしまう安部公房さんの『人間そっくり』を実際に読んだ感想やおすすめする理由などについて、この記事でご紹介していこうと思います。

どうぞ最後までゆっくりご覧になってくださいね。

人間そっくりを実際に読んだ感想

登場人物は基本的に2人だけです。

主人公のところに「自分は火星人だ」と言い張る男がやってきて、その2人が部屋で話しをし続ける。

ただそれだけの小説です。

しかし、その会話を読んでいると、どんどん不思議な世界に引きずり込まれていきます。

まず、その男が本当に火星人なのか、それとも嘘なのか。

火星人であるのならこの小説はSF小説だし、火星人でないのなら謎解きのミステリーだったり、精神異常者を描いた純文学だったりになります。

それがわからないまま物語は進んでいきます。

それがとても不安なのです。

普段、自分は小説もジャンルというものは意識していないつもりでしたが、その小説のジャンルがわからないまま物語を読むことがこんなにも不安なことなのだということに気付かされます。

私たちは「さあ、ミステリーを読むぞ」と心の準備をしてミステリーを読んだり、「SFの世界に浸るぞ」と思ってSF小説を読んでいるのです。

事前情報は排除して、ジャンルという枠にこだわらず小説を読んでいたつもりでしたが、そうではないということに気付かされます。

その不安から早く解放されたくてどんどんページを読み進めてしまいました。

こんなにも地に足がついていないような気持ちで小説を読んだのは、はじめてのことでした。

安部公房のプロフィールや経歴

安部公房さんのプロフィールをご紹介します。

名前 安部公房(あべこうぼう)
本名 安部公房(あべきみふさ)
年齢 68歳没
生年月日 1924年3月7日
出身地 東京都北区西ケ原

安部公房の経歴

小説家であり、劇作家・演出家でもあります。

中学を飛び級で卒業し、旧制成城高等学校(現成城大学)理科乙類に入学。

成城はじまって以来の数学の天才と称されていました。

戦時下のため繰り上げ卒業をしたのち、東京帝国大学医学部に入学し、卒業しています。

芥川賞や谷崎潤一郎賞、フランス最優秀外国文学賞を受賞。

その他にもさまざまな文学賞を受賞し、世界中から高い評価を受けていた人物です。

ノーベル賞を選考するノーベル委員会のペール・ベストベリー委員長は「彼は急死していなければノーベル文学賞を受けていただろう」と述べています。

安部公房の代表作品

安部公房さんの代表作品をいくつかご紹介しますね。

代表作品

  • 箱男
  • 砂の女
  • 壁-S・カルマ氏の犯罪

『箱男』という作品は段ボール箱を上半身に被り、のぞき穴から外の世界を見た男の記録の物語です。

人間そっくりのように設定自体はシンプルですが、箱男が書いた手記を主軸に様々な視点から物語が紡がれていく面白い構成になっています。

実はこの作品は完成するまでに5年半もの時を要し、完成時の原稿用紙は300枚だったのですが、書き損じた量は3000枚を超えたと言われている作品なんです。

書いては書き直しを繰り返し、やっとできたのがこの『箱男』。

それほどまでに練りに練った作品がどのようなものなのか、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

人間そっくりをおすすめしたい人はどんな人?

とてもシュールリアルスティックな小説だと思います。

学生時代は「数学の天才」と称された安部公房さんですので、とても論理的に物語が進んでいきます。

なので、理屈っぽくて、普段からいろいろな物語の矛盾点などにつっこみを入れたくなるような人におすすめです。

現実的には有り得なそうなお話なのに、まるで現実にあったノンフィクションであるかのようなリアリティで細かい部分まで描かれています。

また、ほぼ2人だけの登場人物で物語が進むので、二人芝居を見ているような気持ちにもなれます(実際、この小説は舞台化もされています)。

まるで演劇の台本を読んでいるような感覚で読むことができるので、演劇が好きな人にとっても読みがいのある小説だと思います。

まとめ

今回は安部公房さんの人間そっくりを読んだ感想やおすすめのポイントなどについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

小説と言いつつも、劇作家・演出家であった安部公房さんの感覚が生かされた面白い作品だと思います。

また他にはない設定や世界観をリアルに描かれているので、読んだ時のイメージも膨らませやすいのではないでしょうか。

この作品は数学のトポロジー理論を小説の展開に応用したとも言われているので、数学的な分野に興味がある方もぜひ一度読んでみてくださいね。

それでは、最後までご覧いただきありがとうございます。

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